成功事例

Metso

採掘技術のグローバルリーダー Metso が Microsoft Word から IXIA CCMS に切り替えてドキュメンテーションプロセスを合理化した方法をこの顧客事例でご紹介します。是非お読みください。

採掘技術のグローバルリーダー METSO がどのようにして Microsoft Word から IXIA CCMS に切り替えてドキュメンテーションを管理しているのか、その方法をご紹介

IXIASOFT の欧州の顧客の一社、Metso は、鉱物と金属の加工技術をけん引するグローバルリーダーです。15,400 人以上の従業員、サービスセンターと研究施設のグローバルネットワークを擁し、年間売り上げは 40 億ユーロに迫っています。同社は技術とサービスの提供に取り組んで、地球の天然資源の持続可能な利用を奨励しています。この 2、3 年は、工業用水処理、代替エネルギーの利用、化学工業用の数々の画期的な技術と革新的なソリューションを開発してきました。

Metso と合併する前と、デジタルトランスフォーメーションを始めた頃、Outotec は、鉱物加工とマテリアル、およびエネルギーと水という 2 つの主要な事業分野で操業していました。それぞれの分野は、合計 17 の製品ラインを含む 7 つの製品グループに分かれ、各製品ラインには数十もの製品があり、合計 1,400 以上のソリューションを提供していました。

現在の Metso は、CCMS を採用する前は文書の作成と管理に Microsoft Word を使っていました。複雑でハイリスクな大型機器を扱うことが多い産業では、法規に従うことが極めて重要です。1 つの小さなエラーが 100 度の硫酸の漏れ、あるいはそれ以上の惨事を引き起こしかねません。特に同社は成長と拡大を続けていたので、一貫性があり、メンテナンス可能、ユーザーフレンドリーで正確なコンテンツを作成することは難しい課題でした。2019 年、同社は IXIA CCMS を導入しました。ここでは、そのストーリーをご紹介します。

CCMS 採用の要因

IXIA CCMS を選ぶまでは、Metso の以前のドキュメンテーション環境では複数の課題に直面していて、ドキュメンテーションプロセスをなかなか合理化できませんでした。

以前の環境の課題は次のとおりです。

  • 一貫性と統一性のある文書の作成に悪戦苦闘
  • コンテンツのメンテナンスが困難(多数の繰り返しコンテンツ、バージョンの追跡)
  • 執筆者とユーザーの検索機能が不十分
  • 高い印刷費(一部の文書は 10 万ページ以上)
  • 地理的に分散した部門と社内チームとの間で連携が取れない

IXIA CCMS を採用することにしたのは、上記の課題を克服したいだけでなく、次の要因もありました。

  • ローカライゼーションの効率性を上げ、コストを減らしながら、20~30 言語にローカライズすることが必要
  • 特に、製品の様々なタイプを扱う上で、文書の精度を高めることが必要
  • すべての文書とプラットフォームで一貫したブランド化を推進したい
  • ソースコンテンツと翻訳済みコンテンツの DTP コストを削減したい

クイックファクト

  • 2020 年の具体的な連結売上額:
    39 億ユーロ
  • 従業員 15,400 名以上
  • 事業分野:鉱物加工と金属、エネルギーと水
  • NASDAQ OMX ヘルシンキで上場

IXIA CCMS が選ばれる理由

コンテンツの管理が向上

IXIA CCMS を採用した 1 つの理由は、特に、専用機器の IOMS (installation, operation, maintenance, service:設置、操作、メンテナンス、サービス)マニュアル、顧客と社内ユーザーの双方が使うサービスワークブックの作成でコンテンツをより確実に管理することでした。 これらの機器のユーザーマニュアルは製品のライフサイクル全体をカバーします。 各マニュアルは、機器の説明、安全性、輸送と保管、設置、操作、メンテナンス、用途廃止、最適な再利用先を示した処分方法など 10 のセクションに分かれています。

Dynamic Release Management (DRM)

同社は CCMS 選択プロセスにおいて、IXIASOFT の DRM モジュールを「決定打」に挙げています。 選択時、同社では 19 の浮選セルプロジェクトが進行中でした。 各プロジェクトでは複数のサイズの浮選セルを扱い、各セルには複数の種類があり、提供方法もそれぞれ異なります。 他の CCMS サプライヤーのソリューションでは、何かを発行するたびにドキュメンテーションシステム全体を完全にフリーズさせる必要があるため、コンテンツが重複し、バージョンチェックが増えてしまいます。 DRM では、マスターマニュアルから複数の種類を作ることができるため、より効率的なソリューションが実現し、更新をより確実に管理できます。

複数言語に効率的にローカライズすることが可能

IXIA CCMS はマニュアル作成だけでなく、ローカライゼーションプロセスも促進します。この会社にとって、ローカライゼーションはもう 1 つの非常に重要なポイントです。コンテンツはユーザーの言語で提供することが法律で定められています。この基幹コンポーネントにより、文書を最大 30 の言語で確実に、コスト効率よく短期間で提供することができます。

シンプルなインタフェース

同社が IXIA CCMS に惹かれたもう 1 つのコンポーネントは、シンプルなユーザーインタフェースです。ダッシュボードレイアウトは検討した他のツールに比べて、DITA を使ったことがないユーザーにとって直感的に操作がしやすいものでした。

構造化コンテンツ /DITA に移行する理由

過去に社内で DITA を扱ったことがある同社は、決定に迷いがありませんでした。DITA は 絶対に必要でした。 IXIA CCMS を選んだのは、「そのまま使える」ソリューションを得られるからです。 ドキュメンテーションの工程全体を通じてどの機能を使用するかを選べるように、豊富な機能を備えた CCMS を選びたいと考えていました。 同社は、スケーラブルなコンテンツアーキテクチャとツールセットを求めるどの企業にも DITA と IXIASOFT を勧めています。

将来を見据えて

Metso はドキュメンテーションの工程を進める中、顧客用の高品質な文書の作成を継続し、全パブリケーションにわたって一貫性のあるブランドを築くために、IXIA CCMS をフルに活用する計画です。